監督・撮影:黃惠偵(ホアン・フイチェン)

 

社会活動家、映画監督。6歳で母親の営む家業を手伝い始め、家庭の事情により10歳で小学校中退を余儀なくされる。20歳からは複数のNGO で社会運動に従事しながら、ドキュメンタリー映画製作を学び、社会的に弱い立場にある労働者たちの声なき声を作品に収めてきた(『八東病房』『烏將要回家』)。現在は独立映像制作者として活動。本作が長編初監督。


製作総指揮:侯孝賢(ホウ・シャオシェン)

楊徳昌(エドワード・ヤン)らとともに80年代台湾ニューシネマを牽引した、台湾を代表する映画監督。『悲情城市』(89)『珈琲時光』(10)『黒衣の刺客』(15)など。台湾では社会運動家としての一面もよく知られている。2004年には知識人たちとエスニックグループの平等をめざす「族群平等連盟」を立ち上げ、その様子を監督初のドキュメンタリー映画『那一夜, 侯孝賢拍族盟』に納めた。本作のホアン・フイチェンとは、新北市三鶯部落の台湾原住民立ち退き問題をめぐる社会運動を通して知り合った。

 

 

編集:林婉玉 (リン・ワンユー)

フリーランスの映像制作者として、ドキュメンタリー映画や映像アート作品の制作プロジェクトに従事。サウンドアーティストや振付師、パフォーマーとのコラボレーションを盛んに行っている。台湾のサウンドアーティストで翻訳家の黄大旺(ホアン・ダワン)を追ったドキュメンタリー『台北抽搐』(15)で台北映画祭審査員特別賞を受賞。初の長編ドキュメンタリー編集作となった『日常對話』では、金馬奨最優秀編集賞にノミネートされた。

 

 

編集顧問:雷震卿(レイ・チェンチン)

映画やテレビドラマの編集に20年以上携わる。編集作品は陳玉勲(チェン・ユーシュン)監督『熱帯魚』(94)、楊雅喆(ヤン・ヤーチェ)監督『Orzボーイズ!』(08)、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督『郊遊<ピクニック>』(14)など多数。許智彥(シュー・チーイェン)・徐譽庭(シュー・ユーティン)監督による『先に愛した人』(18)で第55回金馬奨最優秀編集賞を受賞。

 

 

撮影指導:林鼎傑(リン・ディンジエ)

映画やテレビドラマの編集に20年以上携わる。編集作品は陳玉勲(チェン・ユーシュン)監督『熱帯魚』(94)、楊雅喆(ヤン・ヤーチェ)監督『Orzボーイズ!』(08)、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督『郊遊<ピクニック>』(14)など多数。許智彥(シュー・チーイェン)・徐譽庭(シュー・ユーティン)監督による『先に愛した人』(18)で第55回金馬奨最優秀編集賞を受賞。

 

 

音楽:林強(リン・チャン)

1964生まれ。DJ、歌手、作詞家、作曲家、音楽プロデューサー、俳優。1990年、アルバム『向前走』でメジャー・デビュー後、一躍有名に。ホウ・シャオシェン監督作品に俳優として出演したことがきっかけとなり、以降、ホウ作品の映画音楽を担当。以後、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督など中華圏の名だたる映像作家に楽曲を提供2013年には『罪の手ざわり』で第50回金馬奨最優秀音楽賞を、2015年には『黒衣の刺客』で第68回カンヌ国際映画祭オリジナル映画音楽最優秀賞を獲得。本作のサントラ制作のために、ホアン監督と一緒に母アヌの故郷・雲林を訪問している。

 

 

音楽:許志遠(ポイント・シュー)

1990年よりDJとして活動を始め、2005年に1stソロアルバム『点(Point)』を発表。2015年からは林強とユニット「志楽制楽工作室」を組み、様々な映画に音楽を提供している。リン・チャンとともに、黄熙(ホアン・シー)監督『台北暮色』(17)で第54回金馬奨最優秀オリジナル映画音楽賞にノミネート、畢贛(ビー・ガン)監督『ロングデイズ・ジャーニー この世の涯てへ』で第55回金馬奨最優秀オリジナル映画音楽賞を受賞。